いぼ痔は、男女ともに痔の中では非常に多い症状です。いぼ痔の初期の症状ならば服用薬などで完治することもありますが、脱肛などの症状が悪くなると、手術でしか治らない場合があります。
痔に悩む日本人は、3人に1人はいると言われています。症状の程度に違いはあるにしろ、非常に発症率の高い病気で国民病といえるかも知れません。
日本人は痔に対して、恥ずかしいというイメージを持っているようです。そのため痔の症状が軽い場合は、我慢してしまうケースがほとんどです。痔の痛みがひどくなって我慢出来なくなって、初めて病院へ行く人が多いようです。風邪とか体調が悪い場合は、早期に病院へ行く人でも、痔に対しての受診はついつい延ばし延ばしになっています。
痔の発症率は、日本人も外国人とさほど差はないのですが、日本人は症状が悪くならないと病院へ行かないのとは対照的に、外国人は痔に対してすぐ受診する傾向にあります。そのため比較的、痔の症状が軽い人が多いのです。
痔に限らず、あらゆる病気は早期の治療が症状を悪化させない基本となります。痔の受診が遅れる理由としては、恥ずかしいとか、医者に行くのが面倒臭い、痔の手術は何週間も入院しないといけないし死ぬほど痛いと聞いているなどですが、大半は恥ずかしいという理由のようです。
いぼ痔は、痔の中では男女関係なく、一番多い痔の症状です。いぼ痔は一般名称で、医学用語では痔核(じかく)と呼ばれます。
いぼ痔は肛門の歯状線の内側に出来る「内痔核」と外側に出来る「外痔核」に分けられます。いぼ痔の患者数としては、内痔核のほうが多いようです。
内痔核は、初期の段階では痛みはほとんどないのですが、排便時に出血しており、症状が進むと痛みも伴ってくるうえに、肛門から直腸の粘膜組織が出てくる「脱肛」という症状も伴ってきます。
外痔核は、肛門の外側に出来るため、普通の状態でも見たり触ることが出来ます。症状としては、排便時やそれ以外の通常の際も激しい痛みを伴うことが多いのですが、出血することはあまりありません。
内痔核の治療法としては、初期の症状ならば薬を飲むだけでもよいのですが、脱肛が自然と戻らなくなったりするほど症状が進んでしまった場合には、手術しなければ治らない場合があります。外痔核の治療法としては、塗り薬や内服薬などで治る場合が多く、手術はほとんど必要にはなりません。
いぼ痔の原因としては、直腸や肛門付近の静脈の血流が悪くなる鬱血(うっけつ)状態が長期間続いたために、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)と呼ばれるいぼ状のものが出来てしまうことによります。
肛門付近の血流が悪くなる鬱血になる原因としては、いきみ過ぎや長時間のデスクワーク、冷えや便秘、過度のアルコールやストレスなどがあります。いきみ過ぎは便秘などで便が出にくいために、そうなってしまうため、便秘の解消が大切です。
その他の理由を見てみると、いぼ痔独特のものというより、生活習慣病の原因そのものであることが分かります。生活習慣病の原因の症状の一つの表れが、いぼ痔になるわけです。いぼ痔を予防するためには、自分の生活習慣を見直す必要があるわけです。
いぼ痔の症状が表れたなら、恥ずかしいとか面倒とか思わずに、早めに受診するようにしましょう。そうすれば、簡単な治療で完治することも可能です。先延ばしすれば症状は悪くなる一方ですから、最悪の場合は手術せざるを得なくなるかも知れません。